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神道香取流に観る日本人のこころ

古鳥史康

熊谷の上川原・神道香取流棒術の奉納演舞を見学した。 


棒術と呼称されているが、その技法は本山成田の香取神道流と同じく軽い木刀を使用し、技法は剣術そのものだと感じた。


見学後、文献をひくと、やはり「この棒術は江戸時代当初は香取流剣術と言われていた」とあった。実質は剣術であるが、何かの理由で棒術と呼称したのだろう。

 


演舞は、まず将来を担う少年にベテランのおやじが相方を務める演舞で始まり、次に同じく将来を担う少女にベテランのおやじが相方を務める演舞を披露し、この二組をもって前座とした。

 

それから本番の香取神宮分霊への奉納演舞を三組、

そこで市長と県議のあまり意味のない挨拶を挟んで、さらに三組の奉納演舞をもって完了した。

 

 

この地元の保存会のおやじたちの真剣で毅然とした古式の奉納演舞は、じつに懐かしく、故郷に帰ったような、克己心を思い起こさせてくれた。

 

人類がいまだ進化中であり、未完成である以上、人は、大いなる愛と和の喜びに感動し感謝しながらも、ときに不安に陥り、ときに恐れを抱き、ときに欲望に苛まれる。

 

してみると、人は大いなる感謝とともに、未完成の己に勝つ克己心なくしては「愛」も「和」も持続できないのではないか。

とくに日本人の精神は、この日本の地で2万年にわたって育まれてきた愛と和の精神である。

 

岡山大学や山口大学の研究によると、世界の各民族の死因のうち、海外の民族では暴力による死亡率がいずれも10%以上であるのに対し、日本の縄文人の暴力による死亡率はわずか1%台だった。子どもを含めればわずか0.9%である。

 

縄文日本人はほとんど争わず、愛と和の精神を貫いてきたのである。

 

それは縄文日本人が大いなる感謝の念を持って生きてきたと同時に、未完成の己に打ち勝つ心、静かで内省的な克己心を貫いてきたということではないか。

 

 

おそらく、愛と和を貴ぶ縄文日本人には武器は必要なかったのだから、武器としての剣そのものは2300年前から日本の地に攻め込んできた弥生人が持ち込んできたものであると思う。

 

しかし、縄文日本人は弥生人に攻撃され、殺され、犯され、征服されながらも、そして兵役を課されて慣れない戦闘に駆り出されながらも、やがて弥生人と協調し、融合しながら、愛と和の精神を伝え続けた。

 

おれの仮説にすぎないが、剣道とは、愛と和を貴ぶ縄文日本人の克己心が、弥生人の殺人武術と融合したものではないか。そして弥生人の剣術を単なる殺人の武術から、愛と和のための克己心を鍛錬する「剣の道」へとアウフヘーベンした(いちだん高い境地に上った)のではないか、と感じたのである。

このじーさん(右)は80歳くらいと思われる。生涯、克己の鍛錬を続ける姿勢に頭が下がった


ちなみに香取流神道は室町時代中期に創始された武術流儀で、日本の三大兵法の一つ。剣神を祀る香取神宮において,飯篠家直(いいざさいえなお)によって創始された。他の二つの兵法は「念流」と「陰流」である。

 

香取神道流の流儀の特徴は、常に実戦を念頭に置き、相手の攻撃に対し一瞬早い反撃によって必ず倒すという、すべての技に一撃必殺の工夫がなされていることだという。


代表的な剣豪には、松本備前守、塚原卜伝、上泉信綱がいる。


帰りがけに保存会会長の話を聞くと、ここ上川原の神道香取流棒術は江戸時代初期に中津川亦右衛門によってこの地によって伝えられ、1958年には熊谷市の文化財に指定されている。

 

もっと強くなるために香取神宮の剣神に拝礼するのは弥生の武術だが、

縄文日本人の拝礼は、愛と和の真実の神に大いなる感謝を捧げるとともに、己の未完成をお詫びし、克己の心を誓うものだと思う。

 

原文 → 神道香取流に日本人のこころを観た

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