2019年 年頭の挨拶(坂上芳洋)

平成31年年頭の所感 理事長坂上芳洋

平成31年年頭の所感

日頃から当財団の趣旨をご理解いただきご支援をいただいている皆様、輝かしい新春をお迎えの事と存じます。当財団を代表しまして年頭の所見を申し上げ、設立時からの趣旨である和の心をもって、真に日本が世界をリードしていくために、改めて初心に立ち返り当財団のシンクタンクとしての使命を果たすべく財団としての決意を表明する所存であります。

昨年末から我が国をめぐっては、わが国の尊厳と繁栄を脅かす事態が起きていますが、一喜一憂する必要はありません。有史以来の文明の流れから阪神淡路大震災を契機として我が国が世界の文明の中心になっているゆるぎない天命を信じて近隣諸国からの外乱に惑わされることなく数百年のスパンで世界を導く事を考え、子供、孫、ひ孫へと子孫に残していく和を基調とした文明と安心安全な繁栄を導く物心両面の形を残していかなければなりません。

そのために、我が国の伝統的な文化の継承、工商に基調を置いた経済活動、地球環境を可能な限り安定期に戻すための地球を生命体として寄生している人としての努力、これには、自然大災害を調和させる科学技術、エネルギーを求めるがための地球の破壊を止める再生エネルギ―の最大利用と循環資源の最大活用が肝要です。対外的には、調和を基調としますが国としての安全と独立を維持するための防衛力とこのための意図の発揮と体制の堅持、文明社会を更に押し上げる科学技術力の推進、長寿を支える先端医療技術と介護態勢、可能な限り食料自給率を向上させる単位面積当たりの収穫の飛躍的向上、友好国との水平分業による安定的安全な食料の継続的確保、安全な生活基盤と繁栄を向上させるインフラの維持向上が挙げられます。



我が国は、小資源国であり、優れ生産性と科学技術力による加工品の輸出を生業とする工商国家ですから等方位外交を基調としますが、独立国家としてきちんと言うべきことは言い、物理的に対応するする事は、国際法と戦略安定を維持するため行動をしなければなりません。また、世界に冠たる我が国の財力を世界平和と安定のために効果的に運用しなければなりません。

当財団は愚痴と批判に終始することなく、既述の事項が実際行動に移されるよう関係方面に影響力を微力ながら行使していきます。今後とも当財団の意図をご理解いただき我が国が世界をリードするため共に努力を継続されることをお願いして年頭の所感と決意の再表明といたします。

平成31年1月

財団法人日本総合戦略研究所

代表理事 坂上 芳洋