新元号「令和」を迎えての所感

令和元年5月5日

代表理事 坂上芳洋




天皇の終身在位を前提にしている皇室典範ではこれまで認められていなかった天皇の退位が、第125代天皇である明仁天皇に限り認められました。

これによって第126代天皇徳仁への皇位継承を可能となり、2019年(平成31年)4月30日の第125代天皇退位に伴い、日本国憲法および天皇退位特例法に基づき、第126代天皇徳仁が皇位を継承され、翌日令和元年5月1日に践祚しました。

「西暦は年数を画一に区切るものだが、元号は一つの時代に対する文化、国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードである。令和の「令」は麗しい美しさの意味が、「和」については604年に制定された十七条憲法の「和をもって貴しとせよ」の精神が込められているとし、新元号には「麗しき平和」が表現されている」と高志の国文学館館長中西進氏語っています。

平成31年の年頭の所感に「我が国が「有史以来の文明の流れから阪神淡路大震災を契機として我が国が世界の文明の中心になっているゆるぎない天命を信じて近隣諸国からの外乱に惑わされることなく数百年のスパンで世界を導く事を考え、子供、孫、ひ孫へと子孫に残していく和を基調とした文明と安心安全な繁栄を導く物心両面の形を残していかなければなりません。」と述べましたが、眞に新元号「令和」そのものずばりを言い表しています。

国内外に「和」を基調とする美しい調和の精神で世界平和を導く世界のリーダーとして我が国が歩んでいかなくてはなりません。真に日本が世界をリードしていくために、改めて「令和」の精神に立ち返り当財団のシンクタンクとしての使命を果たすべく財団としての決意を表明する所存であります。

そのために、我が国の伝統的な文化の継承、工商に基調を置いた経済活動、地球環境を可能な限り安定期に戻すための地球を生命体として寄生している人としての努力、これには、自然大災害を調和させる科学技術、エネルギーを求めるがための地球の破壊を止める再生エネルギ―の最大利用と循環資源の最大活用が肝要です。対外的には、調和を基調としますが国としての安全と独立を維持するための防衛力とこのための意図の発揮と体制の堅持、文明社会を更に押し上げる科学技術力の推進が必須です。

また、長寿を支える先端医療技術と若い世代に技術や文化を引き継ぎ年齢に応じ人生を謳歌・活躍の場を考慮する「老年学」の理解と施策を具体化するための普及活動を当財団の重要な活動の一つとして、年頭の所感に加えて活動致します。

当財団は愚痴と批判に終始することなく、関係方面に実際に政策決定者が実行に移すよう影響力を微力ながら行使していきます。

今後とも当財団の意図をご理解いただき我が国が世界をリードするため共に努力を継続されることをお願いして「令和」を迎えての所感と決意の再表明といたします。